まずは山中城の歴史についてご紹介します。
三島市文化振興課作成パンフレットより
山中城は、戦国時代末期の永禄年間(1560年代)に、小田原に本城を築いた後北条氏が築城しました。
その後天正17年豊臣秀吉と不仲となった北条氏政は、秀吉の小田原攻めに備え急遽堀や岱崎丸等の整備、増築を行いました。
しかし翌天正18年(1590)3月29日、増築が未完成のまま、4万の豊臣軍の総攻撃を受けました。
北条軍は4千で、必死の防戦もかいなく鉄砲と圧倒的な兵力の前にわずか半日で落城したと伝えられています。
■東京から1時間で三島へ
土曜日目覚めると、大雨。
ただ天気予報では午後から曇り予報。
山中城にいくことを決めた!
さ・・・行ってみよう。
山中城は100名城の一つ、静岡県三島市に位置する。
天気の回復する午後の到着と、交通費の節約も兼ねて普通電車で、帰りは新幹線を使うことにする。
・行き
東海道線を乗り継ぐ(所要時間:約2時間、料金2,270円)
・帰り
新幹線で三島駅から品川まで「ひかり」もしくは「こだま」を利用。(所要時間:約1時間、料金:4,000円)
三島には初めて来ました。
山中城の他には、源頼朝が必ず出陣の際に祈願したという「三嶋大社」
最近できたという日本一の長さを誇る吊り橋「MISHIMA SKYWALK」
ほかにもたくさん見どころありそう。
そして何より三島は東海道53次の11番目「三島宿」のあった地域。
三島は、箱根越えをする旅人で賑わった宿駅だったそうです。
浮世絵の大家 歌川広重の「三島 朝霧」は有名。
朝霧の中、三嶋神社の前を行く旅人の姿を見事に表現しています。
車で山中城へ向かう人は別だが、交通機関を使って三島駅をスタートする人におススメの切符がある。
東海バスが「みしまる切符」だ。
一日乗り放題。
※広域地域にも100円プラスで利用できるそうです。
JR三島駅を出て右手にある東海バス案内所窓口で「900円」(2016年8月時点)で購入できる。
使い方は簡単。
最初にバスに乗り、「降りるときに左端を切りとり、運賃箱へ」入れる。
三島駅⑤番乗り場からバスで30分~45分で「山中城跡」に到着する。
降車バス停の道を挟んで反対側(登り箱根方面に向かい右側)に
こちらの売店の外にスタンプがある。
いや、ぶらさがっている・・・といった方が正しい(哀)
とにかくスタンプは忘れないうちに押しておくのに限る!
これ鉄則。
「帰りに」なんて悠長なことを言っていて、忘れる人もいるのでは?!
売店の中で山中城のパンフ
いざ、山中城へ。
まずは案内図を。
かなり広い。
障子堀があるのは右上です。まずはそちらから。
障子堀とは家の障子の「さん」のように見えるのでそう名づけられたらしい。
水の入っていない山の上の堀を初めて見て感動。
西の丸です。
端まで到着。
このとき富士山は残念ながら見えず。
本丸へ
本丸から国道1号へは、神社を通りぬけられます。
「山中」というバス停がありますので、売店まで戻る必要がない方はこちらを利用してもよいかと。
さて、売店に変える途中、公民館の近くに、豊臣方・北条方の兵のお墓があります。
売店のあるところに戻り、「畝堀」「すり鉢曲輪」などのある「岱崎出丸」へ。
右手に行くと、東海道の石畳を満喫できます。
とにかく綺麗に整備されてます。
まるでゴルフ場ですね。
駿河湾を見渡せる素晴らしい景色!
岱崎丸の畝堀
本丸と二ノ丸と間の堀の工事をしていた。
山中城は入場無料。
しかもこんな山奥で、他にも市内に見どころがある観光地において一般観光客の優先度は必ずしも高くないと思う。
そんな中で貴重な歴史スポットにコツコツと整備する三島市の対応に感謝したい。
鉄筋コンクリートでエレベータなどがある城もある中、自然とロマンを満喫できる山城は僕は好きです。
富士山と駿河湾の眺望とともに。
東海道と緑あふれる山城が堪能できる山中城、ぜひ再訪したい。
らっさんのお城チェック「山中城」
・お城の好き度:★★★★☆(4点)
・東海道1.5次(東京)からのアクセス:★★★★☆(4点)
・城下町・周辺の盛り上がり:★★★☆☆(3点)
・スタンプの管理:★☆☆☆☆(1点)
・リピート願望 :★★★★☆(4点)